プロダクトマネージャとは、ユーザーの問題を理解し定義し、問題に対してアイデアをだし、正しいソリューションかどうかユーザーの視点とビジネスの観点から検証して、ソリューションを導きだします。そのソリューションをロードマップとともに成功する方向へ成長させプロダクトとして成立させるチームをまとめます。

プロダクトマネージャーが必要な理由

プロダクトマネージャーは、問題をしっかりと定義しユーザーの視点にたちソリューションを考えます。組織、市場、などの影響により、企業はプロダクトの正しい成長方向がわかなくなり、機能追加をしすぎてしまい市場から消えていく事がよくあります。

特に日本の昨今の電機メーカーがそうかもしれません。プロダクトの機能にばかりこだわりすぎてしまい、全くユーザーが使えないような難解な機能が備わっています。テレビのリモコンのあの数のボタンを使いこなせますか??中には、テレビが壊れてしまうまで利用しないボタンもあります。

しかし、開発の現場で働いている人たちは、目の前の仕事にフォーカスして作業をしています。なので、俯瞰して自分たちのプロダクトや機能がユーザーにどのように使われるのか?それらがユーザーのどんな問題を解決するかは気にしていません。彼らに非はないのです。気づかず非がないことが組織の問題です。

プロダクトマネージャーはロードマップを作成してプロダクトがどのフェイズなのかを常に俯瞰的に理解し、そのフェイズごとにプロダクトに対して行動をしてプロダクトを練り上げていくのです。そのプロダクトや機能はユーザーのためになっているのか何度も何度も考えなければなりません。

今まで、このロードマップ作成、ソリューションの提案、テスト、実行の一通りを行える人が縦割りの組織形態では抱えることができませんでした。従来は社長が率先しておこなっていた領域です。この領域に横串をさせるのがプロダクトマネージャーです。

プロダクトマネージャーはミニCEOではない

プロダクトマネージャーは、ミニCEOではありません。ミニCEOという言葉は適切ではないでしょう。ではなぜ、このミニCEOという概念が広まったのでしょうか?これは、海外の「Good Product Manager/Bad Product Manager」という記事が発端だと言われています。

PdMがミニCEOと呼ばれない理由は非常に簡単です。

  1. CEOのように権限をもたないこと
  2. 誰もPdMにレポートを差し出すことはしないこと
  3. PdMは損益計算書を見たりはしないこと
  4. PdMはステークホルダーと会話するが、CEOはステークホルダーと会話はない。

ただし、CEOがプロダクトマネジメントについて学ぶことは非常に良いことです。CEOの素養としてPdMのスキルは含まれているでしょう。ですが、これがPdM=CEOではないのです。